【会社名】
株式会社SOIN
(ホームページ:https://attaka-home.com/

【事業紹介】
株式会社SOIN(ソワン)は、千葉・埼玉・神奈川県を中心に、住宅型有料老人ホームの運営を主軸に、訪問介護・訪問看護、各種研修など、地域に根差した多様な看護・介護福祉サービスを展開し、皆様の豊かな暮らしを支えています。

【事業内容】
住宅型有料老人ホーム事業・訪問介護事業・訪問看護事業・介護福祉士実務者研修事業・不動産事業など

目次

担当者インタビュー

【お話してくださった方】
田中 様

外国人採用に至った背景をお聞かせください。

田中様:

今後、介護施設の運営において外国人材の受け入れは不可欠になると考えていました。

実は、3年ほど前に一度「ガイダブルジョブス」を利用しましたが、残念ながら雇用した人材が定着しませんでした。この経験から「まずは本社側から外国人の受け入れに必要な土壌を構築しなければならない」という認識に至り、改めて外国人採用に挑戦することを決意しました。

弊社では新卒採用をしたことがありませんでしたが「スポンジのように多くのことを吸収し成長できる」という点に着目し、外国人の新卒採用にトライすることにしたのです。

「ガイダブルジョブス」の2回目の利用を決めたきっかけは何だったのでしょうか。

田中様:

たまたまガイダブルの方からお電話いただいたんです。

そのときは掲載型の求人サービスは弊社の採用方針とは合わないと感じていました。

相談したところ「新卒に特化した人材紹介のサービスの方で力になれるかもしれない」と提案していただき、人材紹介の方向で進めることになりました。

以前のお取引から年月が経ちましたが、今回の意思決定はどのように行われたのですか?

田中様:

以前の利用時には代表が意思決定をしていましたが、今回は私が行いました。

当時に比べ、介護や福祉において外国人材の必要性がますます高まっているという背景があります。このため、今後は外国人採用にシフトしていく必要があるという点については、社内で既に共通認識が形成されていました。

したがって、代表からも特にネガティブな意見や反対はなく、意思決定は円滑に進みました。

最終面接の時間が一般的な面接に比べて早く終わることがあったようですが、はじめての外国人採用で警戒したことはなかったのでしょうか?

田中様:

特に警戒することはありませんでした。

むしろ、候補者の方が極度に緊張されているため、面接時間を長引かせてもツラいだろうと思っていました。

実務的な話については一次面接で既に確認済みだったので、最終面接では主にお人柄を見極められれば十分だと判断しました。

日本人との面接に比べて変えたことなどはありましたか?

田中様:

専門用語を避け、わかりやすい言葉を選ぶよう意識しました。

それ以外の基本的な面接の進め方は、日本人候補者と同様に実施しました。

田中様以外で、採用者2名の上司や会社側が課題に感じられていたことはございましたか?

田中様:

2人の上司からは、特に大きな課題や苦労は聞いていません。

むしろ2人の上司は相当助かっているはずです。

事前に研修準備も行いましたが、当初想定していたよりも負担は少なかったです。

入社後すぐに、ビジネスマナー・仕事に対する心構え・マネジメントなど3ヶ月間にわたる研修を受けてもらいましたが、慣れない日本語が出てくるため、業務を習得するまでは大変だったと思います。

結果的に2人とも期待以上に成長してくれたのでよかったです。

同じタイミングで新卒2名を受け入れてよかったですか?

田中様:

結論よかったと思います。外国人材の相互理解組織への定着促進という目的において、2人同時に受け入れた判断は間違いありませんでした。 

この結果、次年度以降は1人ずつの採用も可能かもしれませんが、初期段階としては最善の策だったと確信しています。

2人のキャリアの方向性についてイメージされていることはありますか?

田中様:

今後はジョブローテーションを積極的に進めたいと考えています。

彼女たちの成長にも繋がりますし、いろいろな経験を積んでもらいたいと思っています。

介護現場などは外国人の重要性が高まっている中で、本社側でも外国人材を受け入れていくというのは一種の戦略なのでしょうか。

田中様:

間違いなくこれは当社の戦略です。採用の入り口段階で外国籍の社員が対応することが、相乗効果を生むと考えています。

また、入社後の多角的なサポートを担える人材は、重要な戦力となります。

このサポート体制の構築は外国人採用における最初の施策です。

さいごに、今後の外国人採用のご計画についてお聞かせください。

田中様:

外国人採用については、どうしても施設の現場スタッフの確保が必要になってきます。

特に最近は、インドネシアやインドなど、出身国の多様性も意識した採用を積極的に進めていきたいと考えています。

また、外国籍社員との交流を通じて、私たちが多様な宗教観や文化の違いを理解できることは、現場の組織力強化と成長に大きく貢献すると確信しています。

採用者インタビュー

【お話してくださった方】
左からミョーさん (ミャンマー出身・人事部)、リンさん(ベトナム出身・経理部)

日本に来てどのくらいですか?

ミョーさん:

1年半です。去年の4月に日本にきました。就職する前は語学学校に通っていました。

リンさん:

私は6年目で、語学学校と大学に通っていました。

日本で生活することへの不安などはありましたか?

ミョーさん:

ミャンマーでは日本人と話す機会がなかったので、私の発音で日本語がうまく伝わるか不安でした。

今はわからないことがあっても教えていただけるので問題ないです。

リンさん:

私の場合は、姉が日本に住んでいるので不安はありませんでした。

以前はどのようなお仕事をしていましたか?

ミョーさん:

ミャンマーでは日本語学校の教師をしていました。ミャンマー人を日本へ送り出す業務もありました。

リンさん:

私はベトナムでバイトもしたことがありませんでした。ですが、東南アジアの方が仕事は楽なんじゃないかと思います。日本はもっと真面目に働いているイメージがあります。

ミョーさん:

私も最初は日本人はかなり真面目なのだろうと思っていました。休憩もしないで働いているのかなって(笑)

就職活動はいかがでしたか?

ミョーさん:

就職活動は日本に来て半年ほど経った頃に始めました。日本語学校を卒業するために就職をしなければいけませんでした。

現在携わっているのは、日本に来る外国人の方々のサポート業務です。前職と共通する分野だったため、迷わず応募しました。

他の会社を受けることなく、一社目でこの会社から内定をいただけたのでよかったです。

リンさん:

私の就職活動は、大学4年生の10月末からと、やや出遅れてのスタートでした。正直なところ、焦りを感じていたため、急いで決めなくてはという気持ちもありました。

そのような状況で内定をいただけて本当にありがたかったです。

特に経理の知識がなかったので、すごく不安でした。ですが実際に入社してみるとみなさんがやさしくサポートしてくださり、様々なことに挑戦させていただける環境でした。

今では、この会社に入社できて本当によかったと思っています。

「ガイダブルジョブス」のサポートはどうでしたか?

ミョーさん:

面接練習を担当してくれた方がやさしかったのがよかったです。

リンさん:

面接予定の会社から連絡があったら、すぐにお知らせしていただいたのもよかったです。

親切な対応が印象的です。

面接当日はどうでしたか?

リンさん:

私は道に迷ってしまって、間違えてとなりのビルに行ってしまいました。面接には間に合いました。

ミョーさん:

私は面接が14時からだったのですが、道に迷うのが怖かったので早めに行きました。2時間前には近くの公園でスタンバイしていました(笑)

今の仕事内容を教えてください。

ミョーさん:

私は人事を担当しています。業務内容としては、入社した方の手続きや勤怠管理、人事労務の記入などを行っています。また、社内規程などの書類を英語で作成しています。

リンさん:

私は経理の方面で入出金管理や、介護施設と管理部の連携などをしています。また、以前はマニュアルがなかったのでマニュアルの作成もしています。あとは研修のホストにも挑戦させていただいています。

仕事は大変ですか?

ミョーさん:

そこまで大変じゃないです。最初の2ヶ月は研修があって、その後に自分の役割が決まりました。役割が決まる前にいろいろ説明があり、自分にあった業務を担当させてもらえたので大変ではなかったです。

日本人の社員とコミュニケーションを取っていて難しいと感じることはありますか?

ミョーさん・リンさん:

ないです(笑)

ミョーさん:

日本語を使って働くのは難しいこともあるだろうと思っていたので、本当にびっくりしました。

リンさん:

日本人だけの職場ははじめてだったので不安でしたが、みなさん優しいので問題ないです。

ほかに母国で働いていたときとのギャップはありましたか?

ミョーさん:

メールですね。ミャンマーでは基本的に仕事でメールを使用しません。また、電話対応もわからないことが多くて大変でした。

リンさん:

母国で働いた経験がないのでギャップは分かりませんが、経理の専門用語を日本語で理解するのは苦労しました。

外国人の社員がほとんどいないようですが、大変なときはどうしていましたか?

リンさん:

ミョーさんと2人でお昼休憩のときに「最初は大変だと思うけど、一緒に頑張ろう」と励まし合っていました。「まずは3ヶ月で全部できるようになろう」と2人で決めていました。

今の仕事で楽しいと感じるのはどんなときですか?

ミョーさん:

英語について興味があるので、英語版の書類を作成しているときが楽しいです。

リンさん:

私はやったことがないことに挑戦するときが一番楽しいです。新しく教えていただいたことは全部おもしろいと思って働いています。

今後のキャリアの希望はありますか?

ミョーさん:

キャリアパスの希望というほどではないですが、私は8月から別のグループ企業に配属されました。そこでは外国人の受け入れのためのサポートや面接官などを担当しています。

前職や今までの業務を活かして働きます。異動については相談が来たので「やりたいです」と答えました。なので今後はこの仕事を頑張りたいです。

リンさん:

私は経理だけではなく、様々なことに挑戦してみたいと考えています。今後は外国人のサポートなどもできたらいいなと思います。

まとめ

株式会社SOIN様の外国人採用は、「介護現場の人材ニーズ」という課題解決に留まらない、戦略的な一歩であることが明確に伝わってきました。

同社は、本社側で多文化共生のためのサポート体制を確立することを第一の重要戦略と位置づけ、採用に取り組まれています。これは、外国人材の定着と戦力化を目指す上で必要不可欠なアプローチです。こうした姿勢から、同社が「外国人採用の土壌を自ら築く」という強い意志を持っていると感じさせられました。

採用されたミョー様とリン様も、仕事への高い意欲と適応力を発揮されています。紹介当時と比較しても日本語力やビジネスマナーの著しい向上が伺え、企業側の手厚いサポートとお二人の努力が相乗効果を生んだ証だと感じました。

この事例が示すのは、外国人採用は単なる人手不足の補填ではなく、組織を根底から強化する未来への投資なのだということではないでしょうか。

貴社も株式会社SOIN様のように、外国人材のポテンシャルを最大限に引き出し、成長戦略の一環として採用を成功させませんか?「ガイダブルジョブス」が、貴社の挑戦を力強くサポートします。