静岡県に外国人が多く居住していることを知っていましたか？実は静岡県は外国人が居住している県ランキング上位。

多くの外国人が住んでおり、日本で生活しています。また静岡県は外国人向けにイベントを開催したり、外国人と日本人をつなげる交流イベントを提供したりも。

この記事では、静岡県に住んでいる外国人の人口や外国人が多い理由、県が提供しているイベントなどについてご紹介していきます。

静岡県は全国で8番目に外国人が多い!?

静岡県にどのくらい外国人が住んでいるかご存知でしょうか。実は静岡県には多くの外国人が住んでいます。

ここでは、静岡県に住んでいる外国人の人口や、どの在留資格の外国人が多いのか、また静岡県内でどこに外国人が多く住んでいるのかをくわしく紹介していきます。

静岡県に住んでいる外国人の人数

出典：静岡県 統計センター

静岡県内には、約11万人の外国人が住んでいます。全国でも8番目に外国人が多く住んでいるのが静岡県です。

2019年の静岡県における外国人人口は約10万人でしたが、2022年には1万人増加し、約11万人になりました。パンデミック中は外国人人口も減少しましたが、収束以降、毎年増加し続けています。

統計をみるかぎり、これからも静岡県の外国人人口は増加していくのではないでしょうか。

静岡県に住んでいる外国人の国籍と在留資格

出典：静岡県 統計センター

静岡県にはどの国籍の外国人が多いのか気になる方もいると思います。グラフをみると、ブラジル国籍が一番おおく、約30%。その次に多いのはフィリピン国籍で17.3%です。ベトナム国籍が14.7%と、この3カ国の出身の人が静岡県に住んでいる外国人の半数を占めています。

では、約11万人いる静岡県在住の外国人はどのような在留資格を持って、静岡県に住んでいるのでしょうか。

静岡県在住の外国人で一番多いのは、「身分系」の在留資格を持った外国人です。以下で、在留資格別の人数を紹介します。

・永住者 40449人
・定住者 20626人
・技能実習 12890人

上記の3種類の在留資格が静岡県に住んでいる外国人の半分以上の割合を占めています。中長期在留者が大半で、特定技能や留学で滞在している外国人もいます。

静岡県に外国人が多くいる理由

なぜ静岡県には約11万人という多くの外国人が在住しているのでしょうか。静岡県には外国人が住みやすいさまざまな理由があります。

まず1つ目の理由は、静岡県の地理です。静岡県は自然豊かでありながらも、東京や名古屋などの都市にアクセスできるという地理的な観点からも外国人が住みやすく、多い理由となっています。

2つ目の理由は、静岡県の主要産業。静岡県は輸送用機械や電気機械、化学工業などの工業産業が盛んです。また、ヤマハやカワイなどの楽器メーカー、お茶やワサビなどの農業産業も静岡の主な産業の1つ。静岡県の主要産業で人手不足が起きており、外国人は職が比較的自由にえらべるという点から外国人が多く集まります。

静岡県の天候も外国人が多く集める特徴といえます。静岡県は山岳地帯をのぞけば、温暖な海洋性気候。四季ははっきりと分かれており季節を楽しめますし、山岳地帯以外の平地では雪が多くふる地域ではないため、外国人にとってもすみやすい特徴があります。

4つ目の理由は、インバウンド需要の増加です。近年、日本に訪れる外国人旅行者が増加しており、インバウンド関連の業界で人手不足がおきています。静岡県のインバウンド旅行客も増加しており、宿泊業や飲食業などで外国人が働く環境が増えている点も静岡県に外国人が多く、またこれからも増加していく理由です。

静岡県が提供する外国人国際交流イベント

静岡県には県や市町村、企業の出資を受けている静岡県国際交流協会があります。国際交流協会は、さまざまな国際交流事業や外国人支援を提供しています。

静岡県内の留学生向けに日本文化にふれる交流会や日本の就職活動に必要なスキルやノウハウを提供する講座も開催しており、静岡県にすむ外国人にとって有益な講座です。

そのほかにも、静岡県民と外国人の架け橋となるような国際交流イベントも開催しており、留学生の母国料理紹介や日本文化体験イベントを行なっています。

このような県の後押しをうけた国際交流の機会があると、県内に住んでいる外国人も環境により馴染んで暮らす手助けになりそうですね。

◉静岡県国際交流協会

静岡県在住の外国人を採用して人材不足を解消しよう！

この記事では静岡県に住む外国人についてご紹介してきました。静岡県には多くの外国人が在住しており、またその多くが「身分系」。インバウンド需要増加などの影響をうけて、人手不足になっている業界の人材確保に貢献してくれそうですね。