日本からわずか3時間以内の好アクセスな韓国からは、例年多くの観光客が訪れます。
2023年には、韓国人が訪れたい世界の都市ランキングで東京が1位に輝いています。

また、近年では日本に住みながら働く在留韓国人も増加しています。
本記事では日本で韓国人に人気の観光スポットと韓国人労働者の現状について紹介します。

韓国人に人気の観光地ランキングTop5

観光庁による最新の調査によると、2024年の日本への韓国人旅行者数は370万人を超えました。
国別で比較するとトップの1位であり、最も人気があることがわかります。

日本には豊かな自然から最新のトレンドを抑えた施設まで、たくさんの観光スポットがありますが、韓国人にとってどんな場所が人気なのでしょうか？

以下では、韓国で人気の旅行予約サイト「Trip.com（トリップドットコム）」韓国版の評価をもとに、韓国人に人気の観光スポットTOP5を紹介します。

参考：観光庁　日本各地への訪問の実態
参考：Trip.com「日本観光地旅行者評価」

【第5位】東京スカイツリー

日本で韓国人に人気の観光地ランキング第5位は、東京スカイツリーです。

世界一高いタワーとして著名であり、韓国人だけに限らず観光客にとって定番の観光スポットです。
最高階から見える景色だけでなく、定期的に行われるアニメなどとコラボしたイベントも観光客にとって魅力の一つです。

また、日本屈指の観光スポットである浅草から近いのも韓国人観光客から人気の理由です。

参考：東京スカイツリー

【第4位】ワーナーブラザーズスタジオツアー東京

日本で韓国人に人気の観光地ランキング第4位は、ワーナーブラザーズスタジオツアー東京です。

世界中で人気の映画「ハリー・ポッター」シリーズのセットや衣装、撮影の裏側を見学できるツアーで2023年としまえんの跡地に開業されました。
2053年までの30年間期間限定の開催であり、オープン直後から世界中のファンが駆けつけ、いまでは日本屈指の観光スポットとなっています。

SNS大国である韓国では、写真映えするとして若者から強い支持を得ています。
練馬区という立地のよさもあり、多くの韓国人観光客が訪れています。

参考：ワーナーブラザーズスタジオツアー東京

【第3位】ユニバーサル・スタジオ・ジャパン　

日本で韓国人に人気の観光地ランキング第3位は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンです。

USJは外国人の入場者数がもっとも多く、口コミの6割以上が外国語、そのうちの50％を韓国語・英語・中国語が占めています。

また、USJのイベントやアトラクションで使われている日本のアニメは韓国でも流行っていて人気なものばかりであり、多くの韓国人が訪れる要因となっています。

参考：ユニバーサル・スタジオ・ジャパン | USJ

【第2位】東京ディズニーシー

日本で韓国人に人気の観光地ランキング第2位は、東京ディズニーシーです。

後ほど出てくるディズニーランドも人気ですが、韓国では一部の層の間でディズニーシーの方が写真映えするとされており強い支持を得ています。

また、直近では新エリアである「ファンタジースプリングス」がオープンした影響もあり、世界中のディズニーファンから注目されています。

参考：東京ディズニーリゾート

【第1位】東京ディズニーランド

日本で韓国人に人気の観光地ランキング第1位は、東京ディズニーランドです。

ランキング上位をディズニーリゾートが独占しています。
世界中で比べても日本のディズニーランドは高い評価を得ており、韓国からは最も近く、気軽にいけるディズニーリゾートとなっています。

2023年には外国人来園者が全体の13％を占め、今後も増え続けることが予想できます。

参考：東京ディズニーリゾート

韓国人の在留外国人数は第3位

多くの韓国人観光客が訪れる日本では、その対応として韓国人材の需要が高まっています。
実際に韓国人は日本の在留外国人の中で3番目に多く、韓国人材を雇用しやすい環境です。

以下でくわしい数字や住んでいる都道府県、在留資格を見ていきましょう。

参考：出入国在留管理庁「令和5年末現在における在留外国人数について」
参考：厚生労働省「外国人雇用状況の届出まとめ」

日本に住む韓国人の人数

2023年の調査によると、日本の在留韓国人数は410,156人を記録しています。
近年は減少傾向にありますが、依然として高い数字を保っています。

都道府県別では、大阪府が約10万人で最も多く、東京都が約85,000万人、愛知県が29,000人で上位となっています。

日本に住む韓国人の在留資格

日本には非常に多くの韓国人が住んでいますが、そのほとんどが仕事に制限のない「身分系」の在留資格を持っています。
なかでも特別永住者が最も多く、約25万人を占めています。

次に多いのが「技術・人文知識・国際業務」で約25,000人、「留学」が約15,000人です。

韓国人の外国人労働者数

日本の韓国人労働者数は2023年10月時点で923,000人を記録しており、過去最高値となりました。
職種別では卸売・小売業が最も多く、次いで飲食業、ITで多くの韓国人が働いています。

新大久保を筆頭に、日本で飲食店をひらく韓国人が多いのに加えて、近年では将来性の高いIT企業に就職する在日韓国人も増えています。

日本はなぜ韓国人に人気？

では、なぜ日本には多くの在留韓国人が暮らし、人気なのでしょうか。
その理由をいくつか紹介します。

出稼ぎ先として人気

韓国では「就職難」が問題となっており、企業による採用枠が少なく優秀な人材しか雇用しない現状があります。
結果として若者の失業率が高く、大学を卒業しても就職できない若者が年々増えています。

そのため韓国では海外に出て働く若者が多く、その働き先として治安が良い上に距離の近い日本がよく選ばれています。

暮らしやすい環境

距離が近いだけでなく、暮らしやすいのも人気の理由です。

コリアンタウンの存在や日本における韓国ブームによって、日本は他国と比べて韓国人が馴染みやすい環境となっています。
とくに、両国の若者の間ではお互いの国やサブカルチャーが流行っているため、交流がしやすいという特徴もあります。

また、多くの職場で既に働いている韓国人がいるため、自分と同じ境遇の人と出会いやすいのも人気の理由です。

留学先として人気

韓国人にとって日本は働き先としてだけでなく、留学先としても人気です。
日本留学情報サイトによる最新の調査では、韓国人留学生数は13,701人を記録し、全国籍の中で4位となっています。

なかでも早稲田大学が最も人気で、著名な早稲田卒の韓国人起業家がいることが影響しています。

参考：STUDY in JAPAN「2022（令和4）年度外国人留学生在籍状況調査結果」

さいごに

日本は韓国から近く、豊かな自然から最新のトレンドまでが揃っているため韓国人観光客にとって魅力のつまった人気の観光地の一つです。

今後も日本では韓国人観光客が増え続けることが予測され、その対応には国内に多く住む韓国人材の雇用が欠かせないでしょう。

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