成田空港が位置する千葉は、日本を訪れる観光客の玄関口であるだけでなく、観光地としても注目されています。
とくに、東京からのロケーションの良さやディズニーランドが多くの観光客を引きつける魅力となっています。

また、近年では千葉に住みながら働く在日外国人も増加しています。
本記事では、千葉で外国人に人気の観光スポットと外国人労働者の現状について紹介します。

外国人に人気の千葉観光地ランキング Top5！

観光庁による最新の調査によると、2023年の千葉県への外国人旅行者数（のべ宿泊者数）は200万人を超えました。
都道府県訪問率は37.5%を記録し、東京・大阪についで全国3位となっています。

千葉県にはレジャー施設から豊かな自然まで、たくさんの観光スポットがありますが、外国人にとってどんな場所が人気なのでしょうか？

以下では、世界中で利用されている観光情報サイト「Tripadvisor（トリップアドバイザー）」の評価をもとに、外国人に人気の観光スポットTOP5を紹介します。

参考：観光庁　日本各地への訪問の実態
参考：Tripadvisor 「Things to Do in Chiba Prefecture（千葉県の観光スポット）」

【第5位】鴨川シーワールド

千葉で外国人に人気の観光地ランキング第5位は、鴨川シーワールドです。

鴨川シーワールドは800種11,000点を越える川や海の生き物を飼育展示した水族館です。
数ある水族館のなかでも、イルカやシャチによるパフォーマンスや豊富なイベントが魅力的で、外国人からの人気を集めています。
また、客室から海が一望できるだけでなく2種類の温泉がある鴨川シーワールドホテルも隣接しており、宿泊先としても人気です。

東京駅から高速バスが出ており、アクセスが容易なのも多くの外国人を引きつける要因となっています。

参考：鴨川シーワールド

【第4位】イオンモール成田

千葉で外国人に人気の観光地ランキング第4位は、イオンモール成田です。

イオンモール成田にはファッション、グルメ、書籍など約180の店舗が並んでいます。
成田空港からおよそ20分でシャトルバスが出ており、アクセスがとても便利です。

海外から人気のある日本ブランドのスキンケア用品や衣料品、お土産を一度に購入できるスポットとして外国人観光客から非常に高い支持を得ています。

参考：イオンモール成田

【第3位】成田山新勝寺

千葉で外国人に人気の観光地ランキング第3位は、成田山新勝寺です。

こちらも空港に近く、多くのホテルからシャトルバスが出ておりアクセスが便利です。
成田山新勝寺には四季を感じられる美しい自然があり、着物をレンタルして写真を撮る外国人が多く、人気の理由となっています。

また、毎月お祭りや花火大会などの季節にちなんだイベントが開催されており、それを目当てに訪れる外国人も多いです。

参考：成田山新勝寺

【第2位】東京ディズニーシー

千葉で外国人に人気の観光地ランキング第2位は、東京ディズニーシーです。

千葉だけに限らず、全国の中でも随一の観光スポットです。
近年では円安の影響もあり、ディズニーシーを訪れる外国人は急増しています。

また、直近では新エリアである「ファンタジースプリングス」がオープンした影響もあり、世界中のディズニーファンから注目されています。

参考：東京ディズニーリゾート

【第1位】東京ディズニーランド

千葉で外国人に人気の観光地ランキング第1位は、東京ディズニーランドです。

ディズニーリゾートが千葉の観光地ランキングのトップを独占する結果となっています。
世界中で比べても日本のディズニーランドは高い評価を得ており、ほとんどの外国人が日本旅行で訪れています。

2023年には外国人来園者が全体の13％を占め、今後も増え続けることが予想できます。
千葉だけでなく、日本全体で見ても人気な観光地の一つです。

参考：東京ディズニーリゾート

千葉の在留外国人数は全国6位！

多くの外国人観光客が訪れる千葉では、その対応として外国人材の需要が高まっています。
実際に千葉は全国で6番目に在留外国人が多く、外国人材を雇用しやすい環境です。

以下でくわしい数字や外国人の国籍、在留資格を見ていきましょう。

参考：出入国在留管理庁「令和5年末現在における在留外国人数について」
参考：厚生労働省「外国人雇用状況の届出まとめ」

千葉に住む外国人の人数

2023の調査によると、千葉県の在留外国人数は204,091人を記録しています。
前年度からは約2万人増加しており、今後も増えつづけることが予測されます。

市町村別では、千葉市が31,265人で最も多く、船橋市が19,685人、松戸市が18,194人で上位となっています。

千葉に住む外国人の国籍と在留資格

国籍別

国籍別では、中国人が54,190人で一番多く、ベトナム人が27,393人、フィリピン人が20,795で上位3カ国となっており、全体の半数以上を占めています。

在留資格

千葉県には非常に多くの外国人が住んでいますが、そのほとんどが仕事に制限のない「身分系」の在留資格を持っています。
なかでも永住者が最も多く、全体の31％を占めています。

次に多いのが「技術・人文知識・国際業務」で全体の12％。他にも「技能実習」や「留学」が上位5位にランクインしています。

千葉の外国人労働者数

千葉県の外国人労働者数は2023年10月時点で78,854人を記録しており、2013年以降年々増加しています。
職種別では製造業が27%で最も多く、次いでサービス業、卸売業・小売業で多くの外国人が働いています。

近年では人手不足に伴い、外国人労働者向けの研修施設などを設けており、受け入れを強化する動きが進められています。

千葉はなぜ在留外国人に人気？

では、なぜ千葉には多くの在留外国人が暮らし、人気なのでしょうか。
その理由をいくつか紹介します。

留学生が住みやすい

千葉には日本語教育機関が全国で5番目に多い109施設あります。
そのため、留学生や日本での就職を目指す外国人の移住先としてよく選ばれています。

また、バイト先が豊富にあり、都内に比べて家賃も安いため、外国人の学生にとって暮らしやすい環境が整っています。

参考：「ジャパンセンターオーストラリア　日本語学校が一番多い県は、どこの県！？」

高水準の最低賃金と事業所数

最低賃金は1,026円で全国6位です。
外国人労働者を雇用する事業所数は13,645所であり、前年からは840カ所増加しています。

このように、千葉は高水準の労働条件と外国人労働者の受け入れ数を備えており、在留外国人から人気な理由であると言えます。

参考：厚生労働省「外国人雇用状況の届出まとめ」

さいごに

千葉県はディズニーをはじめとしたレジャー施設から豊かな自然がそろっており、外国人観光客にとって魅力のつまった人気の観光地の一つです。

今後も千葉では外国人観光客が増え続けることが予測され、その対応には県内に多く住む外国人材の雇用が欠かせないでしょう。

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