【外国人採用】不法就労リスク!在留カードの有効性、今すぐ確認してください!

外国人材の採用は、多くの企業にとって重要な戦略となっています。
しかし、採用プロセスにおいて「在留カード」の確認を怠ると、不法就労助長罪に問われる可能性があります。これは企業にとって重大なリスクです。
本記事では、外国人採用に携わる担当者の皆様が、安心して採用活動を進められるよう、出入国在留管理庁の公式情報に基づき、在留カードの確認および照会の具体的な手順を3つのステップで解説します。
なぜ在留カードの「確認」と「照会」が必須なのか?
出入国管理及び難民認定法(入管法)では、事業主等が外国人雇用時に在留カードを確認せず、結果として不法就労させた場合、「不法就労助長罪」に問われる可能性があります(入管法第73条の2)。
提示された在留カードが偽造・変造されたものであったり、すでに失効していたりするケースも残念ながら存在します。
目視での確認に加え、ICチップ情報の読み取りやオンラインでの照会を行うことで、カードの真偽や有効性をより確実に確かめることが、法的リスクを回避し、適正な雇用管理を行う上で不可欠です。
この記事では、以下の3つのステップで、正確な確認・照会方法を解説します。
- 目視でのチェックポイント
- スマートフォンアプリでの確認方法
- オンラインでの照会方法
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目次 [非表示]
ステップ1:まずは基本!目視で「在留カード」をチェックするポイント
最初に、提示された在留カードを直接目で見て確認する際の基本的なポイントを解説します。
【最重要チェックポイント:「ホログラム」の見方】
在留カードの偽造防止技術として、特に重要なのがホログラムです。
- 位置: カード表面の左端にあります。
- 特徴: 角度を変えて見ると、文字(「MOJ」など)や模様の色・形が変化して見えます。
- 確認方法: 光に透かしたり、カードの角度を変えたりして、この変化が正しく現れるかを確認してください。変化が見られない、または不自然な場合は注意が必要です。
【その他のチェックポイント】
ホログラム以外にも、以下の点を確認しましょう。
- 透かし: カード中央上部には「MOJ」の透かし文字が入っています。
- カードの質感: 極端に薄い、厚い、または印刷が不鮮明でないか確認します。
- フォント: 氏名や在留資格などの文字フォントに不自然な点がないか確認します。
- 顔写真: 不鮮明でないか、貼り付けたような形跡がないか確認します。
- 記載事項: 在留資格、就労制限の有無、在留期間(満了日)などが、採用しようとしている職務内容や雇用条件と合致しているか確認します。
目視確認は第一歩として重要ですが、精巧な偽造カードも存在するため、次のステップに進むことが推奨されます。
(参照: 出入国在留管理庁「「在留カード」及び「特別永住者証明書」の見方」)
ステップ2:スマホで簡単「確認」!ICチップ読み取りアプリの使い方
在留カードには、券面の偽造・変造防止対策としてICチップが搭載されています。
このICチップ内の情報を読み取ることで、カードの真偽をより詳しく確認できます。
在留カードの「ICチップ」とは?
- 搭載開始: 在留カード制度が開始された2012年7月9日から、すべての中長期在留者向け在留カードに搭載されています。
- 位置: 通常、カード裏面の右下に内蔵されています。
- 記録情報: 氏名、生年月日、性別、国籍・地域、住居地、在留資格、在留期間、就労制限の有無など、カード券面に記載されている情報の一部または全部が記録されています。
(参照: 出入国在留管理庁「「在留カード」及び「特別永住者証明書」の見方」)
出入国在留管理庁公式「在留カード等読取アプリケーション」
出入国在留管理庁は、スマートフォンのNFC機能を利用して在留カードのICチップ情報を読み取るための公式アプリを提供しています。
【入手方法】
iOS端末: App Store からダウンロード
Android端末: Google Play からダウンロード
※ アプリの利用には、NFC(Type B)対応のスマートフォンが必要です。対応機種やOSのバージョンについては、各ストアや出入国在留管理庁のウェブサイトで最新情報をご確認ください。
【具体的な使い方(概要)】
1. アプリを起動します。
2. 在留カードの券面に記載されている「在留カード番号」の下4桁を入力します。(プライバシー保護のため)
3. スマートフォンのNFC読み取り部分を、在留カードのICチップ位置(裏面右下あたり)にかざします。
4. 読み取りが完了すると、ICチップに記録されている情報がスマートフォンの画面に表示されます。
- 確認ポイント: アプリで読み取ったICチップ内の情報(氏名、在留資格、在留期間など)と、在留カードの券面に記載されている情報が一致するかを比較・確認します。もし情報が異なる場合は、偽造・変造カードの疑いがあります。
このアプリを使用することで、目視だけでは判別困難な偽造カードを発見できる可能性が高まります。
(参照: 出入国在留管理庁「在留カード等読取アプリケーションについて」)
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ステップ3:最終確認で最も確実!オンラインで「在留カード」を照会する方法
提示された在留カードが現在有効なものか(失効していないか)を確認する最も確実な方法が、出入国在留管理庁が提供するオンラインサービス「在留カード等番号失効情報照会」です。
【なぜオンライン「照会」が重要なのか?】
在留カードは、有効期間内であっても、本人が日本から出国(みなし再入国許可期間を経過した場合など)したり、別の在留資格に変更したりした場合などに失効します。失効したカードは法的な効力を持ちません。この失効情報をリアルタイムで確認できるのが、オンライン照会サービスの最大のメリットです。
【「在留カード等番号失効情報照会」サービスの利用手順】
①アクセス: パソコンまたはスマートフォンから、下記の出入国在留管理庁のウェブサイトにアクセスします。
②情報入力: 画面の指示に従い、以下の2つの情報を入力します。
・在留カード番号: 在留カードの右上に記載されているアルファベット2文字+数字8桁+アルファベット2文字の番号。
・有効期間満了日: 在留カード表面に記載されている有効期間の満了年月日。
③照会実行: 入力内容を確認し、「照会」ボタンをクリック(タップ)します。
④結果確認: 照会結果が表示されます。
・「この在留カード等番号は失効していません。」 と表示された場合:入力した番号の在留カードは、照会時点で有効です。
・「入力された在留カード等番号は失効しています。」 と表示された場合:入力した番号の在留カードは、照会時点で失効しています。
・「入力された在留カード等番号は存在しません。」 と表示された場合:入力した番号が誤っているか、偽造カードの可能性があります。入力内容を再確認してください。
【照会結果が「失効」だった場合の注意点】
もし照会結果が「失効しています」と表示された場合は、その在留カードは無効です。
そのカードを持つ外国人を雇用することはできません。
本人に理由を確認するとともに、必要に応じて最寄りの地方出入国在留管理官署に相談することをお勧めします。
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まとめ:正しい手順での「在留カード 確認・照会」で、安心・確実な外国人採用を実現しよう
外国人採用において、在留カードの確認は避けて通れない重要なプロセスです。
- 目視で基本的な偽造防止策を確認し、
- スマートフォンアプリでICチップ情報と券面情報を照合し、
- オンライン照会でカードの有効性を最終確認する。
この3つのステップを確実に実施することで、不法就労助長のリスクを大幅に低減し、コンプライアンスを遵守した、安心・安全な外国人採用活動を進めることができます。
もし確認手順で不明な点や、判断に迷うケースがあれば、出入国在留管理庁のウェブサイトを確認するか、最寄りの地方出入国在留管理官署に問い合わせることを検討してください。
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