訪問介護事業での外国人採用の成功事例! ステラTokyo(まごころ介護)さまに聞きました
会社名:有限会社ステラTokyoさま
事業の紹介:「わたしのおじいちゃん、おばあちゃんを安心してまかせられる介護を自分たちの手で提供したい」この想いからまごころ介護は始まりました。訪問介護、保育領域で事業を展開中。
業種:介護・保育
お話をしてくださった方: 榎本 吉宏さま 代表取締役
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ーーー最近のお仕事はどうですか?
榎本さま:
またコロナが流行っていて欠員が出たりしてますが、今年入社したフィリピンの方が積極的に協力してくれていて「出られるところは出るよ」と言ってくれてます。
すごく助かってますね。
ーーー前回の掲載時に採用された方でしょうか?
榎本さま:
そうです。採用してから半年くらいですかね。
ーーー採用後にしっかりと御社に定着してくれていて、活躍しているのはわたしどもとしても嬉しい限りです。
ーーー御社の求人では、「日本語か英語どちらか堪能ならOK」にして下さっていますが、これは介護サービスの利用者さまに、外国語が堪能な方がいらっしゃるということですか?
榎本さま:
そうですね。
フィリピンで15年暮らしていた方ですとか、あとは大学生でうちの介護を理由してくれている方がいますが、そういう方はちょっと日本語ができれば、あとは英語学習になるので英語だけでもOK、という方がおられます。
ーーーそれ以外の方を介護される場合には、やはり日本語で日常会話レベルができる方がもとめられますか?
榎本さま:
そうですね。
やっぱりまるでできないとなると、難しい部分があります。
ーーー日本語の読み書きも、やはり実際の業務で使われることはありますか?
榎本さま:
ありますね。うちではだんだんとなくして行こうとはしていて、勤務報告書類などは英語でかまわないと言ってます。日本語でどうしても読まないといけない書類については、英訳したものを渡しておく、などするとなんとかなりますね。
それでもまだ、完全に日本語の読み書きが必要ないかというと、そうはなっていませんが。
ーーーやはり外国人の方にとっては、言語の壁がいちばん大きな問題なので、御社の取り組みは非常にすばらしいと思います。やはり榎本さまはもともと外国語ができる方だったんでしょうか?
榎本さま:
それが学生時代は勉強がだいきらいで、全然だったんですけれども。(笑)
でも、大学のときに途上国支援の勉強をしていたというのは、現在に多少は関係していると思います。わたしの会社で役員をしている者も、海外の人とコミュニケーションを取るのが好きで、彼女は留学歴もあって、わたしよりも英語は堪能ですね。
わたしも海外のひととコミュニケーションを取るのは好きですね。Google翻訳などを使ったりして、いまうちで働いてくれている外国人の方とも現在はかなりコミュニケーションが取れていると思います。ですから主要な事業の責任者に外国人採用に対してネガティブなところがないというのも、わたしどもがうまく外国人の方を受け入れることができている理由かなと思います。
ーーーなるほど。それはいいですね。
榎本さま:
ただ、みんなが前向きかというと、かならずしもそうではなくて、もちろん英語が苦手な方もいますし。(笑)
たとえばバックオフィスですと、福利厚生の部分を説明しないといけないとかですね、そういう部分ではむしろやっぱり負担が増えるのでむずかしい部分もあります。
ーーー勤務する年数については、やはりできるだけ長く会社で働いてもらえる方に来てほしいとお考えでしょうか?
榎本さま:
そうですね、働くうえで教えることも多いので、可能な限り長く勤めることができる人を増やしていきたいですね。
いまは日本語学校に通っている方が、アルバイトで来ていただくケースが多いです。しかし2025年からは、特定技能の「介護」でも、訪問介護の領域で人を雇えるようになると聞いているので、こちらは期待しています。
ーーー働かれている外国人の方に、日本語学習面の支援はされていますか?
榎本さま:
そうですね、介護されているお客さまのところに一緒に行った時に、詰まっているような部分ですとか、ささいな部分で言葉の意味を教えるようにはしてますけど、それくらいですかね。
現在は外国人で雇っている3人の中では、2人は日本語学校に通っているので、メキメキ上達しています。もちろん仕事をしていく中でうまくなっているという部分もあると思います。
ーーー最初に採用されたのは、身分系の方でしたか?
榎本さま:
最初は留学生のイランの方でしたね。
彼女に来てもらうまではけっこう大変で、10人くらいは面接をしたり、介護先まで連れて行って独り立ち寸前まで行ったりとか、そういうことをずっとくり返していました。
最後の方では社内でも「外国人採用はやはりムリなんじゃないか?」って感じになってましたね。
自分も「正直できないのかな」とはたまに思ってましたが、そのイランの女性の方が入ってくれてからは、かなり熱心にやってくれたので、いっきに社内の風向きが変わりました。
ーーーやはりあきらめなかったから来てくれた、というのはありますよね
榎本さま:
そうですね。あきらめそうでしたけど。(笑)
でもやっぱり一人いいひとが最初に決まって結果を出してくれるまでは、だれか社内で信じているひとがいないと難しいかもしれません。
ーーーその有能だったイランの方は、どんなキャリアの方だったんでしょう?
榎本さま:
学歴がある方でしたね。
あと弊社ではチリの方も雇っていますが、医学の研究をされて学会に論文を出しているような方で、日本で医師のライセンスを取るまでは福祉の仕事をしたいといってますね。
「障害者の方の生活を知りたい」という理由で、うちで働いてくれてます。
こういうしっかりした意欲がある方が採れるのも、外国人採用のいいところかもしれません。
ーーー外国人採用に関して、今後の見通しなどございますか?
榎本さま:
やっぱり自分の中でもイメージとして排除したいこととしてあるのは、仕方なく外国人の方を受け入れている、というようなことですね。これはおたがいに不幸でしかないですよね。受け入れられる海外の方も、わたしたちがこういう風に思っていたら、その雰囲気を感じると思いますし。
だからわたしたちとしては、おたがいにより一緒に楽しむ感じで仕事をしていきたいと考えてます。