少子高齢化に伴う労働人口の減少により、日本では外国人労働者の受け入れが急速に進んでいます。
街中やオフィスで外国人と一緒に働く光景も、もはやめずらしいものではありません。

厚生労働省によると、日本で働く外国人労働者数は令和7年10月末時点で約257万人にのぼり、そのうちベトナム人は約60万人です。
つまり外国人労働者の4人に1人ほどがベトナム人という計算になります。

また出入国在留管理庁の最新統計(令和7年6月末)によれば、在留ベトナム人は中国に次いで第2位。前年から約2.6万人増加しています。
この増加率の高さは、「日本で働きたいベトナム人」がいかに多いかを示しています。

本記事では、そんなベトナム人の性格・国民性・仕事観・得意分野に加え、採用方法や注意点、制度の最新動向までをわかりやすく解説します。

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結論:ベトナム人材と効果的に協働するには、①手先が器用で勤勉な国民性 ②家族を最優先する価値観 ③強いスキルアップ意欲 の3つを理解することが成功の鍵です。

• 器用さと勤勉性:製造業で高く評価される精密作業への適性と、真面目に取り組む姿勢
• 家族重視の文化:仕送りや将来設計が仕事のモチベーション源となり、安定収入を重視
• 向上心の高さ:日本語資格取得やキャリアアップに積極的で、成長機会を求める傾向

これらの特性を活かしたマネジメントと環境整備が、採用成功と定着率向上に直結します。

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【職種別】ベトナム人の性格と得意な仕事・活躍分野

ベトナム人は「4K(器用・勤勉・近視眼的・かかあ天下)」という特徴を持ち、特に製造業・IT・サービス業で高い適性を発揮します。

ベトナムは地域によって国民性に違いがあり、採用時に考慮すると配置の最適化が可能です。

北部・南部の気質の違いと適性職種

地域主な気質適性が高い職種マネジメントのポイント
北部(ハノイ周辺)計画的、慎重、保守的管理職、品質管理、事務職論理的な説明と長期的視点の提示
南部(ホーチミン周辺)楽観的、開放的、社交的接客業、営業、チームワーク重視の業務ポジティブなフィードバックと柔軟な対応
中部勤勉、忍耐強い製造業、建設業努力を認める評価制度

(参考:JETRO ビジネス短信 「2022年の海外労働者派遣、日本向けが最多で約7万人」 )

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製造・IT・サービス業で選ばれる理由

「4K」の特徴が、日本の主要産業で求められるスキルと高い親和性を持っています。

  • 器用(Khéo léo): 精密機械の組立や検品作業で高い正確性を発揮。製造業の現場で即戦力となる手先の器用さ
  • 勤勉(Kiên trì): 継続的な努力を厭わない姿勢。繰り返し作業や長期プロジェクトでも高いパフォーマンスを維持
  • 近視眼的(Cận thị): 目の前の課題に集中する傾向。短期目標の達成に強みを持つ一方、長期計画は丁寧なサポートが必要
  • かかあ天下(Sợ vợ): 家族(特に妻)の意向を重視。家族の理解が得られる労働環境が定着率に直結

実務での強み

製造業:自動車部品・電子機器の組立で高い品質評価
IT業界:プログラミング学習意欲が高く、エンジニア不足の解消に貢献
サービス業:明るく親しみやすい接客対応(特に南部出身者)

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ベトナム人と円滑に仕事を進めるマネジメント術

ベトナム人材の定着率を高めるには、文化的背景を踏まえた「プライドの尊重」「こまめなコミュニケーション」「明確なキャリアパス」の3つが不可欠です。

注意をするときの方法

ベトナム人は自尊心が強く、人前での叱責は離職の最大要因となります。必ず個別の場で建設的なフィードバックを行いましょう。

❌ NGな対応

  • 同僚の前で大声で叱る・恥をかかせる
  • 具体的な改善策を示さず「ダメ」と否定だけする
  • 感情的に叱責する

✅ 推奨される指導法

  • 1対1の面談:会議室や別室で冷静に話す時間を設ける
  • 具体的な改善策の提示:「この作業は○○の手順で行うと正確になります」と代替案を示す
  • ポジティブな前置き:「普段は丁寧に仕事をしているが、今回は…」と良い点も認める
  • 理由の説明:「なぜこれが重要か」を論理的に伝える

進捗管理のコツ

SNS(Zaloなど)の活用とこまめな報連相

ベトナム人は「報告・連絡・相談」の習慣が日本ほど根付いていないため、能動的なコミュニケーション設計が必要です。

効果的な進捗管理手法

手法具体的な活用方法期待効果
Zaloの活用ベトナムで普及率90%超のSNS。グループチャットで日報や写真報告を促す心理的ハードルが低く報告頻度が向上
定期的な1on1週1回15分の短時間面談で不明点を確認問題の早期発見と信頼関係構築
チェックリストの視覚化作業手順を写真付きで掲示・タスク完了をチェック式に言語の壁を超えた明確な指示
質問しやすい雰囲気作り「分からないことは恥ではない」と明言・質問者を褒めるミスの未然防止

ポイント: ベトナムでは「分からないことを聞く=無能の証明」と捉える文化があるため、質問を歓迎する姿勢を繰り返し示すことが重要です。

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定着率を高めるキャリアパスの提示

家族への仕送りと自己成長を重視するベトナム人にとって、「この会社で働き続ける未来」が見えることが定着の鍵です。

具体的な施策:

  • 明確な昇給制度: 「入社1年後に月給○円アップ」など数値で示す
  • 資格取得支援: 日本語能力試験(JLPT)や技能検定の受験料補助・勉強時間の確保
  • ロールモデルの提示: 先輩ベトナム人社員の成功事例を紹介(「3年でリーダーに昇格」など)
  • 家族への配慮: 帰省費用の補助・家族を呼び寄せる制度(特定技能2号の場合)
  • 定期的なキャリア面談: 半年に1回、本人の希望と会社の期待をすり合わせる

明確なキャリアパスを提示することで定着率が向上する傾向があります

【最新】ベトナム人の採用・雇用制度と給料相場

ベトナム人採用におけるビザの種類

2024年以降、ベトナム人材の受け入れは「特定技能」制度が主流となり、より長期的な雇用が可能になっています。

育成分野から特定技能への移行とメリット

2027年までに施行される『育成就労制度』によると、技能実習制度が廃止され、「育成就労」と「特定技能」の2本柱に移行します。

制度在留期間転職家族帯同主な対象者
育成就労最長3年原則不可(一定条件で可)不可未経験者の育成が目的
特定技能1号通算5年可能(同一分野内)不可即戦力人材(12分野)
特定技能2号更新制限なし可能可能熟練人材(建設・造船等)

企業にとってのメリット:

  • 特定技能1号: 即戦力として採用でき、転職可能なため本人のモチベーション維持
  • 特定技能2号: 実質的な永住が可能で、幹部候補として長期育成できる
  • 育成就労からの移行: 自社で育成した人材をそのまま特定技能に切り替え可能(離職リスク低減)

 

また、身分系採用なら特定技能などに比べて手続きが少なく、日本人と同じように雇用することができます。

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平均賃金と福利厚生の注意点

ベトナム人の給与設定は「同一労働同一賃金」が原則ですが、実際の相場と期待値を把握することが採用成功の鍵です。

給与相場(2024-2025年):

職種・業種月給目安年収目安備考
製造業(一般作業)18〜22万円250〜300万円残業代別途・地方の場合やや低め
IT・エンジニア25〜35万円350〜500万円スキルレベルで大きく変動
介護職19〜24万円270〜330万円夜勤手当含む・資格取得で昇給
サービス業18〜23万円240〜310万円チップ文化がある職種では実収入増

ベトナム人が重視する福利厚生の例:

  • 住居支援: 社宅提供または家賃補助
  • 日本語教育: 業務時間内の日本語レッスン・JLPT受験料補助
  • 健康保険の充実: 家族への送金のため医療費負担を抑えたい
  • 賞与・昇給の明確化: 「頑張れば報われる」制度の可視化

💡 ポイント

ベトナムの平均月収は約3.4万円(2024年)のため、日本での収入は母国の5倍以上。(都市部や職種に差あり)

この経済的動機を理解し、安定収入と成長機会を提供することが定着のカギです。
参考:日本貿易振興機構「2024年版ベトナム家計生活水準調査結果を公表、月間平均所得が3万円を超える」

【採用事例】リアルデータで見るガイダブルのベトナム人ユーザー

ガイダブルジョブスには、全国で多くのベトナム人が登録しており、さまざまな業種・在留資格・日本語レベルの方が日本での就業を希望しています。
以下は、実際に登録しているユーザーの一部事例です。

年齢性別在留資格免許・資格職種日本語レベル都道府県
27歳男性永住者普通免許機会オペレーターあいさつレベル愛知県
26歳男性留学なし接客・サービスネイティブレベル東京都
27歳男性技人国原付免許/フォークリフト免許製造日常会話レベル千葉県
41歳女性技人国なし接客・サービスビジネスレベル神奈川県
28歳女性留学なし接客・サービス日常会話岡山県

このように、ベトナム人は全国各地に分布しており、地域や職種を問わず採用の可能性がある層であることがわかります。

多様なバックグラウンドを持つ人材が、即戦力として日本企業への就業を希望しています。

ベトナム人採用でよくある質問

 Q1. ベトナム人は日本語が話せないと雇えませんか?

A. 職種によりますが、N4レベル(日常会話の基礎)があれば多くの現場で就労可能です。特定技能1号の場合、分野別の技能試験と日本語試験(N4以上)の合格が要件です。入社後の日本語教育体制を整えることで、N3→N2へのステップアップを支援している企業も増えています。

具体的な目安:
N5: あいさつ
N4: 簡単な指示理解
N3: 日常会話・基本的な業務指示
N2: 複雑な指示・報告書作成
N1: ビジネスレベル・管理職候補

Q2. ベトナム人が突然辞めてしまうことはありますか?

A. 適切なマネジメントがあれば定着率は高いです。突然の離職の主な原因は以下の3つです:

  • 人前での叱責: プライドを傷つけられたと感じた場合
  • キャリアパスの不明確さ: 「この会社にいても成長できない」と判断
  • 給与の不満: 同業他社との比較で不公平感を持った場合

対策: 定期的な1on1面談で不満を早期にキャッチし、昇給・スキルアップの道筋を明示することで、定着率の向上を実現している企業も多数あります。

Q3. ベトナム人を採用するコストはどのくらいですか?

A. 採用ルートにより大きく異なりますが、主な費用は以下の通りです

例:

採用方法初期費用月額コスト特徴
人材紹介会社経由30〜100万円(成功報酬)給与の他、管理費が発生する場合あり手続き代行・サポート充実
登録支援機関活用10〜30万円2〜3万円/人(支援委託費)特定技能の法定支援を委託
自社採用渡航費・研修費など20〜50万円給与のみ自社で在留資格手続き対応

その他の費用: ビザ申請費用(数万円)、入国時の空港送迎、初期生活用品の準備などを考慮する必要があります。

まとめ

この記事では、ベトナム人と仕事をするうえで知っておきたい国民性や性格の特徴、仕事観、そして採用・雇用のポイントについて解説しました。
ひとことで「ベトナム人」といっても、背景や考え方はさまざまで、地域や個人によっても違いがあります。

ベトナム人材と効果的に仕事をするには、彼らの強み(器用さ・勤勉性・向上心)を活かし、文化的背景(プライド・家族重視)を尊重したマネジメントが不可欠です。

成功のチェックリスト:

  • 1対1でのフィードバック体制を構築する
  • ZaloなどのSNSを活用したこまめなコミュニケーション
  • 昇給・資格取得支援など明確なキャリアパスを提示
  • 同一労働同一賃金の原則を守った給与設定
  • 家族への配慮(帰省支援・住居サポート)

ガイダブルジョブスではベトナムを含むアジア諸国のユーザーが多数登録しています。
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