ミャンマーは、東南アジアに位置する歴史や文化が豊かな国です。
ミャンマーの人たちは、仕事をするときに感謝の気持ちを大切にし、まじめに取り組む姿勢が特徴です。

そんなミャンマーの人たちが日本で働く場面では、観光で来る外国のお客さまと話す機会が増えています。そのため、日本語だけでなく、英語を使う場面も多くあります。

この記事では、ミャンマーの人たちの英語力について説明します。

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ミャンマーとは、どんな国?

シュエダゴン・パゴダの画像

まずは、ミャンマーについての基本情報を紹介します。

ミャンマーの基本データ

ミャンマーの首都、人口、面積、言語、宗教、通貨を表した画像

「ミャンマー(Myanmar)」という国名は、時どき「ビルマ(Burma)」と呼ばれることもありますが、どちらも同じ国を指しています。
ミャンマーには約5,797万人が住んでおり、歴史と文化がとても豊かな国です。
ここには135もの民族がいて、それぞれが独自の言語や文化、伝統を持っています。

ミャンマーの人々の約90%は仏教徒です。観光ポスターやガイドブックでは、金色に輝くシュエダゴン・パゴダという寺院がよく紹介されており、これが国のシンボルとして知られています。

参考:外務省 ミャンマー連邦共和国 基礎データ

ミャンマーで使われることば

ミャンマーは、135の少数民族がいる多民族の国です。
約5,797万人の人口のうち、約70%を占めるビルマ族が使うミャンマー語(ビルマ語)が、この国の公用語です。

しかし、ビルマ族以外の民族もそれぞれ自分たちの言語を持っています。
たとえば、シャン語やカレン語などがあり、これらの言語を母語として話しています。ミャンマー語はこれらの民族にとって、第二言語として使われています。

ミャンマー人は英語が話せる?

旅行客と話すミャンマー人の画像

結論から言うと、日本の中学生くらいの英語力を持っている人が多いです。
東南アジアの国々の中では英語をよく話せる方で、ミャンマーで一番通じる外国語は英語です。
地方の人たちは普段は英語をあまり話さないですが、空港やホテル、旅行会社、レストランなどでは、基本的に英語が通じることが多いです。

また、ビルマ語が話せない少数民族の人たちもいて、その場合、ミャンマー人同士でも英語を使ってコミュニケーションをとることがあるようです。

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ミャンマー人の英語レベル

ミャンマーは、昔イギリスの支配を受けていました。
そのため、イギリスの教育システムが根付いており、小学生から英語を学び始めるので、英語に慣れる機会は少なくありません。
しかし、独立してから長い間、ほとんど外部と関わらない状態だったため、英語を話す機会があまりなく、多くのミャンマー人は英会話が得意ではないようです。

最近では、民主化が進んで英語を話す機会が増えてきています。
そのため、とくに近年の若い世代や都市に住んでいる人たちは、日常会話くらいなら英語を話せるようになってきています。

ミャンマー人の英語の話し方

日本人がカタカナ英語(日本語の発音で話す英語)を話すことがおおいように、ミャンマー人もミャンマー語のアクセントで英語を話すことがよくあります。これを「ミャングリッシュ」と呼ぶこともあります。

英語の発音

ミャンマー語には英語にない音がたくさんあり、とくに子音や母音の発音が違うことがあります。

たとえば、「R」と「L」の区別が難しく、「right」と「light」が似たように聞こえることがあります。
また、語尾の子音が省略されることがあり、「help」が「hel」のように聞こえることもあります。

イントネーション

ミャンマー語の言葉や表現が英語に混ざることがあります。
そのため、ミャンマー語の抑揚が英語にも影響を与えることがあり、時には平坦に聞こえることもあります。

文法の簡略化

ミャンマー人が話す英語では、時制や冠詞の使い方が省略されることがよくあります。
たとえば、「I am going to the market」が「I go market」と簡単に言われることがあります。

丁寧な話し方

ミャンマーの文化では敬意を大切にしており、英語を話すときも丁寧で礼儀正しい言い方を使うことが多いです。

たとえば、相手にお願いするときは「Can you please…」のように丁寧に言います。
これらの特徴はミャンマー人の英語レベルや教育によっても変わりますが、全体的に柔らかく、相手を尊重する話し方が特徴です。

最近のミャンマー人の英語学習

ミャンマー人の英語の話し方の特徴を表した画像

最近では、ミャンマー人が英語を勉強する方法は学校だけにとどまらず、いろいろな方法があります。

たとえば、大学受験や就職活動で英語のスコアが必要な若いミャンマー人は、学校の授業以外にも英語学習専門の塾に通ったり、海外に留学したりして、実際に使える英語力を身につけています。
また、英語で書かれた小説や雑誌、映画も勉強のためによく使われています。

さらに、子供向けの英語学習ゲームやアプリも増えており、小学校に入る前から楽しく英語を学べる環境が整っています。

さいごに

ミャンマー人は、東南アジアの国々の中でも英語を上手に話す人が多いです。
これから外国人を採用しようと考えている方は、日本語だけでなく英語も話せるミャンマー人の強みを知って、上手に活用していきましょう。

外国人を雇うことで、新しいアイデアや技術を取り入れるチャンスが増え、企業が成長するための大きなステップになります。
ぜひ積極的に外国人を採用して、より良い職場環境を目指しましょう!

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