【物流業】【人材派遣業】外国人採用に踏み切ったのはなぜ? 永住権を持つ外国人を雇いたい!
~この記事はこんな方におすすめです~ ◎物流業界の採用ご担当者さま ◎外国人採用の知見を社内に蓄積したい経営者の方 ◎英語が話せなくても外国人採用ができるか不安な方
〈会社紹介〉
会社名:株式会社ODKスタッフ
業種:人材派遣業
物流現場を中心に人材を派遣する登録制の人材サービス企業。日本全国の物流をサポートしている。短期から長期派遣まで様々な働き方を用意しており、学生や主婦、外国人留学生など幅広い人に仕事を提供している。
手順が簡単な作業が多い物流業界の特性を活かすために、外国人採用を始めた株式会社ODKスタッフ。
Guidable jobs(ガイダブル・ジョブス)のサポートプランを経て、現在は導入支援プランのもと社内で外国人採用を行い、多くの外国人の採用に成功しています。今回は副社長 木田さま、関東事業部長 長谷川さま、関東事業部副部長 藤原さま、外国人採用担当 宗村さまの4名にお話を伺いました。
外国人採用に踏み切ったきっかけ
ー-外国人採用を始める前、日本人の採用活動ではどんな悩みがありましたか?
木田さま:
弊社の求人は物流倉庫での軽作業がほとんどですが、倉庫の立地や仕事内容によって反響の少ない求人が一定数存在します。
たとえば扱う商材が軽めな仕事には人が集まり、扱う商材が重くて辛い仕事には人が集まりにくいです。
このような仕事に人を集めるのは、やはり難しさがありました。
ー-そのような課題がある中で、外国人採用を始めた理由を教えてください
木田さま:
ひとことでいうと、仕事が複雑ではないので細かな説明がいらないと思ったからです。
重い段ボールを運んで積み上げるなど、ある程度単純な仕事が多いことが物流倉庫作業の特徴です。
そもそも以前の物流倉庫では、簡単な作業をあえて複雑化して、少数のベテランしか作業ができないようにする良くない風潮がありました。
そこで弊社は作業を簡略化し、誰でもできる仕事に変えることに取り組んでいました。
その成果もあって、日本語があまり得意ではない外国人の方にも頼める複雑でない仕事(日本語での込み入った説明が不要な仕事)を用意することができました。
ー-業務の簡略化・脱属人化は外国人採用と相性がいいですね
Guidable Jobsを選んだわけ
ー-外国人採用を御社で行う中で、弊社を使おうと思った決め手を教えてください
木田さま:
永住権の在留資格を持つ方を採用できるからですね。
Guidable Jobsを使う以前は、近くの日本語学校から留学生を紹介してもらっていました。しかし留学生の在留資格には、週28時間の労働制限があります。
そのため日本人と同じ時間働ける在留資格(永住権、定住権など)を持つ人にアプローチができるのは、とても助かると感じました。
ー-複数ある御社の求人の中で、船橋にある倉庫の求人を選ばれた理由を教えてください
木田さま:はい。船橋事業所の求人では、以下の特徴と背景があり外国人を集めようと思っていました。
- 作業内容が単純で、日本語での高度な説明が不要
- 急ぎで人を集める必要がある
- 人が定着してほしい
このときちょうど、Guidable(ガイダブル)の方からご連絡をいただいたので、労働制限のない在留資格を持つ外国人を採用できる機会だと思って導入させていただきました。
-ー日本に住んでいる外国人の中でもっとも割合が多いのが、身分系の在留資格(永住権・定住権・日本人が永住者の配偶者)で、それらの在留資格を持つ方からの応募が多いのが弊社の特徴です。
その特徴を活かしてもらえたのは幸いです。
契約更新の際に導入支援プランを選択した理由
ー-契約を何度か更新していただいていますが、一度目は弊社が面接を代行するサポートプラン、二度目は面接代行なしの「導入支援プラン」でした。
御社での負担はやや上がったようにも思えるのですが、意思決定のポイントはどこにありましたか?
木田さま:
そうですね。なるべく社内でできることを増やしたかったので、負担はありましたけど挑戦してみました。
もともと社内に日本人の採用を担う部署があり、「採用サポートプラン」で契約したときは、その部署の機能の一部である外国人採用を御社にお任せしたいと考えていました。
そのため契約更新のときには、ここまでGuidable Jobsを使う中で得た外国人採用の知識を活かして、自分たちでやってみることにしました。
外国人採用は日本人採用にくらべてやることは増えますが、社員のスキルアップにつながりました。
自社で外国人採用をやってみて
ー-外国人候補者への電話対応や面接対応をやっていく中で大事にされていることは?
藤原さま:
求人の反響から電話までのスピード感を大事にしています。
応募が来てから15分で電話をしていますね。また電話対応ではどんな人でも、面接に一度は来ていただくようにしています。
ーースピード感を意識して、応募からその日中に連絡を付けて3日以内に面接をされているのがいいですね。
日本人採用でもこの方針でしたか?
木田さま:
以前社内で取ったデータから、反響対応が一日遅れるとレスポンスが半分になることが分かりました。
さらに反響から1週間以内で勤務できないと、初回勤務に来ない人が多くなっていました。
ー-宗村さまは実際に約5か月間、現場で外国人の対応をされたと聞きましたが、いかがどでしたか?
宗村さま:
最初は外国の方の日本語レベルがわからなかったので、わかってもらえる日本語を探っていましたが、最近は外国人の方が理解しやすい日本語がわかってきました。
「導入支援プラン」でGuidableの方に困ったことを相談できたので、安心して採用を進められました。
藤原さま:
英語ができないスタッフでも面接案内ができており、外国人採用を始める前に考えていたよりも、外国人とのコミュニケーションはできています。
外国人相手だと逆に敬語を使わないほうが内容をわかりやすく伝えられるため、電話対応をしている社員も話しやすいと感じるそうです。
ー-逆に外国人採用で困ったことはありましたか?
宗村さま:
たまに携帯を持っていない方がいて、友人の携帯から応募してくることがあります。
Wi-Fi環境下でしか使えない携帯を持っている人もいますね。
そういう場合には、LINEアカウントを聞いて本人と連絡をとれるようにしています。
ー-現場で困ったことはありましたか?
長谷川さま:
いまは特になく、とても順調です。
今年に入って50人ほど採用をし、いろいろな国の人が入っていらっしゃいました。
日本人スタッフが外国人同士で話している言葉がわからないことがありますが、それ以外はとくに問題はないです。
外国人は日本人にくらべて自発的に動いてくれる人が多く、とても助かっています。
外国人採用の展望
ー-人材派遣業、とくに物流業界への人材派遣で今後は外国人採用が広まっていくと思いますか?
木田さま:
広まっていくというよりも、既に広まっている印象です。
感覚としてわれわれは先駆けではなく、むしろ後発だと感じています。
ー-外国人を採用できることが、貴社の今後の経営にどんな影響をもたらしますか?
木田さま:
私たちは採用コストを極小化したいと考えています。
求人により多くの反響があって採用につながり、さらに来てもらった人に定着してもらう必要があります。
定着率と採用単価という2つのデータを取って、日本人採用と外国人採用のどちらの単価がいいのかくらべています。
現時点では、外国人の方が効率は良くなりそうと考えています。
ー-今後のGuidable Jobsに期待することはありますか?
木田さま:
外国人は日本人にくらべればデータの管理がしやすい規模感ですよね。
Guidableさんが集めたデータから、利用する企業が求人を出すべきか、判断がしやすい情報を提供していただけると助かります。
また地域ごとの登録人数に応じて、それぞれの求人の単価の配分を変えるなど、ダイナミックに価格も変えてもらえると嬉しいです。
木田さま、藤原さま、長谷川さま、宗村さま、本日はありがとうございました。
この記事のPOINT
◎物流業界は外国人が活躍できる現場が多く、今後も外国人採用は広まっていく
◎外国人採用は外国人への電話・面接対応を通じて社員のスキルアップにもつながる
◎英語が流暢に話せなくても、やさしい日本語を話すことで外国人採用は可能