急増するインドネシア人労働者! 採用する際のポイントは? 知っておきたい基礎知識、性格、文化についても解説

人手不足から外国人採用の必要性が現実味を増し、日本国内に在住しているインドネシア人に目を向けている採用担当者も増えてきました。
しかし初めて外国人採用をされる方は、インドネシア人について何から知るべきかわからない方も多いことでしょう。
そこで今回はインドネシア人について、文化や性格について共有するとともに、採用する際のポイントをご紹介します。
ぜひインドネシア人の採用を検討する際に、参考にしていただければと思います。
目次
日本に住むインドネシア人はどのくらい?
出入国在留管理庁の報道発表資料によると、令和4年(2022年)の6月末時点では、日本に在住しているインドネシア人の数は83,169人です。
この数字は在日外国人総数の2.8%にあたり、インドネシア人は日本で7番目に多い外国人であることがわかっています。
またこの調査結果では、前年度と比較したインドネシア人の増加数(+39%)は、ネパール(+29%)、ベトナム(+10%)の増加数を抑えて、国内でもっとも急激に増えていることもわかります。
もし今後、外国人採用を考えるときには、インドネシア人を雇うケースも増えていくことでしょう。
インドネシアについて知っておきたい基礎知識
インドネシアは非常に多様な文化や地理的な特徴を持つ国で、個々の特徴は地域や民族によって異なりますが、一般的に以下の特徴があります。
1.多様な民族と文化
インドネシアは数百もの異なる民族集団から成る多文化国家です。
ジャワ人、スンダ人、バリ人などが代表的な民族ですが、ほかにも多くの民族が存在しています。
それぞれの民族は独自の言語、習慣、宗教、伝統を持っています。
2.宗教的多様性
インドネシアはイスラム教徒が多数派(85%程度)ですが、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教なども信仰されています。
宗教的な行事やお祭りは、重要なイベントとして国中で祝われています。
3.美しい自然と観光地
インドネシアは美しい自然が豊富で、ジャングル、山々、美しいビーチ、火山、リゾート地などがあります。
観光業も盛んで、世界中から多くの観光客が訪れています。
具体的には、バリ島 (Bali)、ボロブドゥール寺院 (Borobudur Temple)、、プランバナン寺院 (Prambanan Temple)、ラクサウィウ火山 (Mount Bromo)、コモド島 (Komodo Island)などが有名です。
4.おいしい料理
インドネシア料理は多彩でおいしいと評判です。
気温が高い日が多い土地柄であるせいか、食欲が落ちないように香辛料をきかせた料理が多いことが知られています。
ナシゴレン、ミーゴレン、サテー、ルンダンなどの名物料理があります。
5.音楽とダンス
インドネシアには多種多様な伝統音楽や舞踊が存在します。
ガムラン音楽やバリ舞踊などが有名です。
これらの基本的な情報を抑えておくと、コミュニケーションを取る際の役に立つかもしれません。
インドネシア人の語学力、性格、採用する際のポイントは?
インドネシア人は日本語にどのくらい興味がある?
採用する側にとっては、インドネシア人に語学力があるかどうかは重要な情報でしょう。
インドネシアでは日本語学習者は約70万人程度いるといわれ、インドネシア国内では中国語についで関心が高いです。
この関心はインドネシアが親日国家であるという背景もありますが、日本の植民地であった時期に日本語教育が行われていた事実も関係しています。
インドネシアでは日本のアニメや漫画が人気で、こうしたコンテンツを通じて日本語への興味を持つ人は一定数います。
2022年には3年ぶりの「ジャカルタ日本祭り」が開催されており、約9万人の来場数を記録しています。
また外国人が多い首都ジャカルタや観光地のバリ島では、小学校1年生から英語が必須科目に定められています。
日本で働くことを目指しているインドネシアの方の中には、中には英語力が高い方もいます。
インドネシア人の性格は?
インドネシアには、楽観的でポジティブな性格の方が多いです。
またお互いに助け合おうという考え方をする方が多く、優しい性格の方が多いといわれています。
また帰属意識が強いため、家族を大切にしたり、目上の人を敬う方も多いです。
一般にゆったりした性格の方が多いことは、東南アジアのほかの国々の方と似ています。
時間に縛られたり、人前で怒られることに慣れていない方も多いです。
日本の常識を頭ごなしに押し付けることはやめる方がいいでしょう。
インドネシア人を採用する際のポイントは?
帰属意識は高くない
インドネシアでは家族やコミュニティに対しての帰属意識が強いことも関係しているのか、仕事をする際に会社に対して忠誠心を高く持つような意識はあまりないといわれています。
ひとつの会社に固執する考え方はあまりなく、転職文化も日本よりも根付いているので、がまんして会社のために働くという意識はないです。
会社への帰属意識を高く求めるようなことは、インドネシアの方を採用する際にはあまりいいとは言えないかもしれません。
人前で怒るのはNG
前述していますが、カンボジアでは人前でだれかをどなる、注意するのは基本的にNGとされています。
仕事で何か問題があった場合には、かならず一対一で話すようにしましょう。
家族、プライベートが大切
日本でもワークライフバランスが唱えられていますが、カンボジアでは仕事よりも家族との時間やプライベートのイベントを重要に考える方が多いです。
より自由で過ごしやすい環境を作ることで、カンボジアの方は定着してくれることでしょう。
インドネシア人労働者はなぜ増えている? 日本で働くメリットは?
なぜ、国内でインドネシア人の労働者が増加しているのでしょうか。
その理由としては、日本政府が「外国人技能実習制度」を実施していることが挙げられます。
外国人技能実習制度は、外国人が日本の技術や知識を習得できるようにするために整備されましたが、現在は制度自体が古くなっており見直しが進んでいます。
統計資料によると、日本で就労するインドネシア人の8万3千人のうち4万人程度(全体の48%)が、いまだに「技能実習」に該当しています。
2019年4月にできた「特定技能」の在留資格を持つ人も9千5百人程度(全体の11%)おり、今後はさらに増加することが予想されます。
給料面でのメリット
インドネシアの首都ジャカルタでの最低賃金は、月額490万1798ルピアで、日本円に換算すると4万4116円程度です。(※2023年時点)
これに対して、日本では働く時間にもよりますが、1ヶ月で12~13万円を稼ぐのは比較的容易です。
日本で暮らすのは当然ながらお金がかかります。
しかし上手に節約すれば、うまく貯金をためることができるでしょう。
文化面なメリット
日本はアニメやマンガなどの分野で活躍しており、世界的にも多くのファンを持っています。
また春夏秋冬と季節によって気候が移り変わるのも、インドネシアの方にとっては新鮮に感じるポイントです。
言語面なメリット
2020年のJETROの調査では、インドネシアには1,489社の日系企業があると報告されています。国別で見ても世界で第5位の日系企業が多い国です。
それゆえ日本語ができることは、インドネシアに帰国したときに非常に優位に働き、キャリア形成として日本語ができることをプラスと考える人も多いです。
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