「住みたい都道府県ランキング」の上位として知られる神奈川県は、日本人だけでなく外国人からの人気も高い県です。在留外国人数は日本全国で4番目に多く、文化の共生が進む地域として注目されています。

その人気の理由や多文化共生の取り組みを探るために、県内の在留外国人の特徴を詳しく見ていきましょう。

神奈川県は在留外国人が日本全国で4番目に多い

データ出典:出入国在留管理庁

出入国在留管理庁の発表によると、2023年6月末時点の在留外国人数(都道府県別)において神奈川県は第4位です。
国全体の在留外国人総数は3,223,858人のため、日本における在留外国人の約7%が神奈川県に住んでいることがわかります。

このことから、神奈川県に魅力を感じている外国人は多いということが推測できます。

神奈川県の在留外国人数は増加傾向!

引用:神奈川県国際文化観光局

神奈川県の発表によると、2023年1月1日の住民基本台帳上の外国人数は239,301人でした。
コロナ禍により一時的に減少があったものの、全体的には増加傾向となっています。

今後も在留外国人が増えていくことで、海外文化との交流・共生や地域経済の活性化が期待されます。
神奈川県の名前が海外でより広く知られることで、観光客としての訪日外国人数(インバウンド)の増加にもつながるでしょう。

神奈川県内の在留外国人の比率は地域で異なる

「横浜市」と「川崎市」は人口が多く、経済的にも文化的にもグローバル化が進行している都市のため、必然的に在留外国人が多いです。
また神奈川県には日本最大かつ東アジア最大の「横浜中華街」があり、中国人がコミュニティを形成していることがこの地域での中国人の多さに影響しています。

データ出典:神奈川県国際文化観光局

 

「相模原市」や「厚木市」「大和市」は、比較的アクセスが容易でありながら都心部からは距離があります。
これらの地域には、海外進出を果たした大手メーカーやその関連業者が多く、現地従業員として雇われた外国人が研修派遣技術者としてこの地域に移住することがあります。そのため開発途上国出身の外国人が多く暮らしています。
彼らの文化に馴染み深い商品を販売する店や海外寺院(日本別院)、同胞のコミュニティが近くに存在し、外国人が移住を決める際の重要な要素となっています。

外国人が多く暮らすことで、文化を受け入れる環境やコミュニティの形成が促進され、さらに多くの外国人がその地域に集まるといった好循環が生まれています。

外国人と共生するために神奈川県が行う取り組み

神奈川県では、日本での生活を希望する外国人が安心して暮らせる環境づくりを進めています。

それぞれの地域のニーズに合わせた支援

前述したとおり神奈川県はそれぞれの地域で出身国に偏りがあったり、国際結婚の数に差があるなど、在留外国人の状況が異なります。そのため一律の支援ではなく「地域のニーズに合わせた支援」を展開しています。

県は広域自治体としての役割を果たし、モデル事業の実施や地域のリーダー人材の育成を担当しています。その一方で、市町村は県のモデルを参考に、地域特性に応じた支援体制の構築や日本語教育の実施などをおこなっています。
この役割分担により、外国人が地域に溶け込んでいくためのサポートを提供しているのが特徴です。

参考:神奈川県 外国籍県民に関する取組み

外国籍県民の住まい探しをサポート

外国人が物件探しを行う際、「国籍」を理由に契約できない事態はいまだに存在します。
神奈川県では外国人が安心して日本での暮らしをスタートできるよう、住まい探しをサポートしています。

具体的には「多言語による相談窓口の設置」「入居手続きの支援」「保証会社の紹介」「通訳ボランティアの派遣」「多言語マニュアルの提供(不動産店向け)」「引越し後のマナーマニュアルの提供(外国人向け)」など、外国人本人・不動産会社双方へサポートをおこないます。
このサポートにより外国籍県民のスムーズな賃貸契約が可能になり、契約時のトラブル回避に繋がっています。

参考:かながわ外国人すまいサポートセンター

さいごに

神奈川県は「横浜中華街」をはじめとする多様な文化コミュニティが根付く地域として知られ、それが県内での在留外国人数の増加につながっています。

神奈川県は今後さらに強化されていく多文化共生の取り組みを通して、日本の在留外国人受け入れのリーダー的存在となるでしょう。